山納洋さんと土曜ソリトン的対談「今年の良書3冊」

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コモンカフェの山納さん(※)とお会いするたびに、どちらからか自然と最近読んだ本の話題になります。特に今年はその傾向が激しいので、この年末に「今年最も影響を与えられた本をしましょう」ということを提案しました。3冊に限定することでイベント感を持たせ、ごく内輪の人に声をかけたところ、5人の方にお集まりいただきました。ありがとうございます。

山納さんが選ばれた本
・竹中平蔵・佐藤雅彦著「経済ってそういうことだったのか会議」
・松岡正剛著「17歳のための世界と日本の見方 セイゴオ先生の人間文化講義」
・浦沢直樹著「MASTERキートン」

狩野が選んだ本
・詩と批評 ユリイカ「荒木飛呂彦 鋼鉄の魂は走りつづける」
・山田ズーニー著「あなたの話はなぜ通じないのか」
渡辺千賀著「ヒューマン2.0 web新時代の働き方(かもしれない)」

でした。ヒューマン2.0はすでに以前やまのうさんにオススメして貸している本なので、ここでわざわざ言う必要はないな、と思いましたが、今年読んだ本の中で一番働くことに関して考えさせられたのはこの本なのです。

日本人の働く人のための本は、なんとなく暗くなるタイトルや中身が多い気がします。著者である渡辺千賀さんはシリコンバレーで働く日本人であり、ちょっとおっちょこちょいになろうと書いているので、とても楽しく考えさせられたのです。

項目のひとつである「本当の自分を探さない」部分で触れられているのですが、高望みしぎて希望の仕事につけないと嘆いている時間はもったいないよ、ということに触れておられます。

シリコンバレーのような激戦区で、自分ができる範囲の仕事をしながら、週末にベビーシッターなどセカンドキャリアを積んでいくのも、自分の適性を確かめられて良いと伝えています。あまりこういう発想をポジティブに伝えられることが日本では少ないと思うので、すごくいいなあと思いました。

今回は紹介しませんでしたが、この本も、もちろん今年を代表する良書の1冊です。

コモンカフェ―人と人とが出会う場のつくりかた

扇町ミュージアムスクエアのマネージャー経験のある山納さんは、「他者」との出会いによって人は成長するという想いで、その出会いの場をひとつひとつ作り上げてきました。その集大成がコモンカフェ、この1冊におさまっており、カフェの教科書と言えるでしょう。カフェの経営を模索する中で確立した企画書や、いくらで商品を売るかなど本来、企業秘密であることが、すべて本書に掲載されています。これからのカフェを経営する方にとって、これほどかゆいところに手が届く本はないでしょう。

感想を書いているうちに気がつきましたが、どうやら土曜ソリトンSIDE-Bで見たことのある企画(好きなレコードを持ち寄って、紹介しあう企画)を、自分はやってみたかったみたいです。また来年もまたやりたいですね。

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