■困った内容のアンケート
中崎町のオーナーさんたちが困っていることのひとつに、アンケートをとる学生さんたちの対応があります。論文のテーマに取り上げやすいのか、中崎町界隈の、特にオーナーさんを対象にアンケートをとる方が増えています。何が困るかというと、
・突然知らない人にアンケートを求められる
・簡単な内容かと思いきや、すごい量のアンケートに答えなくてはいけない
・家賃は? 一日何人ぐらいのお客さんが来る? など聞かれる
などなど
働いたことのない学生さんには気づかないことかもしれませんが、最後の質問は「あなたのお父さんの収入はいくらですか?」と質問していることと同じことです。そんなの答えられるわけがないです。
■オーナーさんがむげに断れない理由
「オーナーさんが質問に答えてくれるって言うから問題ないでしょ?」と思っている方もいらっしゃると思いますが、オーナーさんはむげに断れない理由があります。それは、お客さんになるかもしれないから、ということもありますが、どちからというと印象を悪くしたくないから、という心理が働きます。
アルバイト経験がある方はわかると思いますが、ひとつのお店をひとりのオーナーで回すということは、たいへんな作業です。ただでさえ作業量の多い人が、アンケートを書くという労力はたいへんな苦痛です。
■10人中、9人はお店に興味がないのかも
あるオーナーさんのお話では、10人中9人の方は自分のお店に興味がないんだろうな、と思ったそうです。ひとりだけ、ホームページを熟読して来られる方がいて、その人だけ好感が持てた、と聞きます。
10人のうちの9人には、どんな心理が働いているのか。想像の範囲ですが、締め切りの迫った卒業論文の制作のために情報を集めているにすぎないのでしょう。そうじゃなくても、そうとられてもおかしくない行動をしているのが現状です。そうでなければオーナーさんたちが困ることはありません。
では、どうすればいいのか。
■オーナーさんたちがすべきこと
・おかしいな、と思ったら断る。本当に大切にしなければいけないお客様は、突然やってこないものです。前から顔見知りの人であれば、聞いてあげてもいいかな、ぐらいでいいと思います。
・例えば大学でのアンケートなら、担当教官の連絡先を聞いておく。つまり自分が答えた情報が、どのように利用されるのか、確認するすべをもっておく。アンケートをする本人の連絡先を聞いてもあまり意味がないと思います。
■学生さんたちがすべきこと
・どうしてそのお店の方にアンケートをとりたいのか、そもそも貴重な時間を割いていただくことの重大性に気づくこと。
個人事業主に休みはほとんどありません。お店に火曜日が休み、と書いてあっても、仕入れに出かけたり、掃除洗濯など家の用事をしたり、1日のうちの自由な時間はほとんどありません。
・アンケート内容に問題がないか、アンケートする相手に確認をとること。
中崎町に限らず、お店をやっているオーナーさんたちは、このことをご自身で発信するのはむずかしい状況です。それは世代が近すぎるということや、悪口を吹聴されたくない、などいろいろあると思いますが、こんなことを言わなくても、わかってほしいのに、というのが本当のところです。
個人的には、教育にコミュニケーションという科目がないことに問題あるんだと思います。
コメント
NICEなブログ記事です
このような情報はもっと大学側に読んでほしいものですね・・・
教授は経営感覚がないから(あれば商売してるかも)わかんないだろうな
>ecran内池さん
ありがとうございます!
きっと読んでくれていると願って記事にしてみました!
よその町のものですが・・
気持ちわかります。
どこの教授かわかんないひとが
いろいろ講釈をたれても現場は違います。
そして、学生も働いてないので
全然空気読みません。
そして、学校・学生が応援する!と勝手に
アンケート作って・・
お前らに応援してもらわんでも
こっちは頑張ってるわ!と。
中崎町のひともがんばってください。
気持ちわかったので書き込んじゃいました。
問題あれば消してください。
学生に犯されかけてる街のものより。